10月9日
正式デビュー!
ボクは、”JAZZ cafe”のマスターとして正式にデビューしたことをご報告致します。
正式にと言っても、役場で申請をしたわけでも無く
JAZZ cafe組合に登録したわけでも無いのですが。
前にも書きましたが、ボクはJAZZ喫茶が大好きです。
JAZZ喫茶と言うのは、日本独特の文化です。
よそには有りません。
残念なことに、日本特有の文化であるJAZZ喫茶が衰退しております。
15年程前の事ですが、ボクはJAZZ レストランを経営しておりました。
アメリカの偉大なるオーディオメーカー”ALTEC”のA5と言う名機を愛用し
同じくアメリカのマッキントッシュの真空管モノラルアンプを二台駆使し
ステレオフォニックを表現しておりました。
幸せな時でした。
時は流れ、蓼科から箱根に転勤するとき
それまで愛用していたオーディオの殆どを処分しました。
名機”ALTEC”を売った金がドロ沼164の購入費金になったことは
皆さんも周知の事実です。
処分したはずのオーディオも少しずつ繁殖して行き
今では置き場の無いほど物で溢れかえっております。
自分でもスピーカーが何セット有るのかワカッテいません。
cafe GIULIAオープンの時、真っ先にオーディオをセッティングしましたが
手持ちのエレクトロボイスの小型スピーカーに中国製真空管アンプと
真空管を使用した自作のCDプレーヤーで今日まで来ました。
色々な偶然が重なり、スピーカーを交換したのです。
JBLのドライバーEL-175と91L。
ウーファーはALTEC411-8A。エンクロージャーはSANSUIのJBL公認モデル。
ネットワークもJBL。
一本80Kgを越える大型スピーカーです。
ご機嫌なJAZZを再生したくて作ってしまいました。

10日
JAZZ cafeのマスターには、重要な仕事が有る。
CDやレコード、時にビデオやDVDをかけると言うこと。
かけるというより”演奏”すると表現しよう。
だから自分で作るのです。
スピーカーを作るなんて非日常的な行為ですよね。
でも、ボクにとっては中学生の頃からやり続けて来た習慣みたいなものです。
近所の電気屋の軒先から廃棄されたテレビやラジオの部品を分けて貰い
スピーカーボックス(エンクロージャー)を作って、音の変化を楽しんだものです。
今回も、未だ完成では有りません。
チューニングをして好みの音に変えて行かなければなりません。
アンプの真空管を変えてみたり、ケーブルを変えてみたり・・・・
JAZZ cafe のマスターの仕事に終わりは有りません。
そして、選曲も頭を悩ませる行為です。
特にオープン時の朝一の選曲は難しいのです。
これの成功で一日がハッピーになるのか、不愉快な一日に成るのか
運命は託されております。
昨日の反省と、今日の天気。
日替わりランチに合う曲なのか?
大いに迷う瞬間です。
音の出方も気になります。
ここ数日は雨が続き、湿度が高くスピーカーのコンディションもイマイチ。
最近お気に入りの”ノラ・ジョーンズ”にしようか
陽気に”ベニーグッドマン”かしら・・・・
仕込みの最中、考えるのは”本日の一曲”なのです。

11日
夕方4時を廻ると、それまで歩いてススキの草原を目指していた観光客も殆ど姿が消え
cafeも少し暇になるのでボクとカミさんは休憩時間に突入。
勿論cafeは営業しているから、交代でほんの少し休ませて頂きます。
カミさんが休憩時間に入り、ボクはコーヒーと昨日から隠し持って置いたロールケーキと
オーディオの本二冊をもってカウンターでティータイムに入る。
しかし、そんな時に限ってお客様がいらっしゃる事が有る。
ブリリアントシルバーのメルセデスが駐車場に流れ込んできた。
ボクは慌ててロールケーキを隠した。
ご年輩のご夫婦らしきカップルである。
(あらま、松田さんだ)
松田さんとは、フェラーリ美術館の松田さんだ。
「やっと見つけたよ」
とご機嫌な顔をされて入ってきた。
「いらっしゃいませ」
口元に生クリームなんか付いてないよな・・・なんて心配しながら
ご挨拶をした。
確かそのときは”サラボーン”をかけていたのだろうか・・・
松田さんもオーディオがお好きで、麻布のご自宅には凄いシステムが有ったのを
何かの雑誌で拝見していた。
しげしげとボクのオーディオシステムをご覧になっている。
こんな時、JAZZ cafeのマスターは非常に居心地が悪い。
目ざとく30年近く前に二弦社が出版した”ソノグラフィック”と言う
LPレコードと写真集・解説本が一体になったマニアックな逸品をご覧になっている。
ボクは原村のストーブハウスで購入した。
先日CGのヤギ記者が、「小社にも、既にこのシリーズは全て揃ってはおりません」といっていたが
松田さんも「どっかにイッチまったなぁ〜」と懐かしげで有った。
JAZZ cafeのマスターは少しほくそ笑んだ。
「しかし、何で此処はALFAROMEOばっかりなんだ」と仰り
翌朝Ferrariのポスターを持っていらっしゃいました。
JAZZ cafeのマスターは、ありがたくFerrariのポスターを貼るのでした。
12日
「ひまだなぁ・・・」と呟きながら
通りに出てみた。
品のない紫の中途半端な観光バスが路上駐車されていて
通行の妨げになっている。
乗客らしき10名ほどのグループがこちらに向かって歩いて来た。
ススキの草原を散策するより座ってお茶でも飲もうと思ったのでしょう。
「こごで、よがっぺぇ」
「かへ・ずりあだぁ」
”ずりあ”じゃなくてジュリアだよ。
とJAZZ cafeのマスターは呟いた。
缶ビール片手のおじさんが「30ぷんしか、時間がねぇ〜だ〜」と
大きな声で言った。
トイレはcafe GIULIA始まって以来の順番待ちの列が出来ている。
ビールの注文が入る。
つまみにキノコが欲しいと言っているようだった。
「だってぇ、あぎはきのごだっぺぇ」
そりゃそうだ。秋はキノコの季節だね。
残念ながらcafe GIULIAにはキノコ料理は無かった。
渋々生ハムを注文して下さった。
持っていった瞬間、「これじゃタンねっぺ、もう一皿もってこい」
追加だ。
30分しかないと言っていたようだが
結構のんびりしている人たちだった。
帰りしなに「ながながよがったなぁ、かへ・ずりあ」
ジュリアだっつうの!
JAZZ cafeのマスターはニコニコしながら呟いた。
27日
東京モーターショウ、行って来ました。
第一回の東京モーターショウは、何処で開催されたか知っていますか?
日比谷公園だそうです。
車が”高嶺の花”だった頃です。
ボクが、とっても可愛い少年だった頃
自家用車が有る家は、そう何軒も無かったと思います。
同級生の上田君は都心から引っ越してきたのですが
自家用車が有ってうらやましかった事を思い出しました。
車は、日野コンテッサでした。
日曜日ボクを誘ってくれて、青梅の交通博物館に連れていって貰いました。
自家用車でドライブに出掛けるなんて・・・・憧れでした。
隣のおじさんが、マツダのロータリークーペを買ったので
陣馬山までドライブに連れていってくれましたが
あれがスポーツカー初体験だったのでしょう。
話は、東京モーターショウに戻りますが
晴海で開催されていた時期に数回見に行きました。
いすゞからピアッツァがデビューし、コンパニオンと並んで得意げな顔で写した写真が有りましたが
当時長髪なボクでしたが、今の方が髪が長いことに気が付きました。
どおってことない話ですが、そろそろ50歳に手が届こうとしている自分に髪の毛が有って良かったと
ALFAROMEOのブース前でブレラを見ながらふと思ってしまいました。
友達のシムちゃんは、カロッツェリアのブースでコンパニオンをしていると聞いたので
探していたら、117クーペが展示してありました。
新車と見まごうばかりの輝きです。
角目シルバーのXEです。
ボクのは、丸目の赤XCでした。
今まで所有した車の中でも、もう一度所有したい度ナンバーワンの車です。
シムちゃんは、サリーンというアメリカのスーパーカーの脇で立っていました。
8000万円もするこの車は、少し前のマクラーレンF1にフォルムがよく似ていた。
何でも、注文して下さったお客様は、アメリカにご招待され
シートの合わせや各部の変更など少々のわがままを聞いてくれると言う。

高価なサリーンの直ぐ側に、初代ブルーバードが誇らしげに展示してあったが
自家用車にどちらを選ぶかは、あなた次第と言ったところだろうか。
選択肢が沢山ある今の時代に車好きを続けて行くのは、
”センス”を問われているようで、少々気恥ずかしくも有る。

cafe GIULIAの脇に佇んでいるのは、初代ムルティプラです。
ボクは、この車が大好きで、オーナーの松井さんに『譲ってぇ〜〜』と逢うたびに呪文のように唱えていた。
MEGAMIKOの前夜、アジトの側のペンションに泊まった松井さんと呑んだとき。
「今度、貸してあげるよ」と嬉しいご提案を頂いた。
ボクが欲しいと言っても「やだ」の一点張りだった松井さんだったから
シコタマ酒を呑ませた甲斐があった。
もっとも、そのお酒も松井さんから頂いた越の寒梅だから申し訳無い。
そして遂に、ムルチャンがボクの元にやってきた。
”楽しい”の一言。
可愛いデザインと合理的でシンプルな内装。
お尻にバネが当たるシート。
広い車内。
凄くイイ!
やっぱり、欲しいょ!
29日
もうすぐ、cafe GIULIAがオープンして丸々4ヶ月が経とうとしています。
最多ご来店者の方を発表させて頂きます。
ドラムロールにのせて!
「ジャァ〜〜〜ン」
山口館長様!
もう、本当に感謝しております。
最近ドイツの自動車に乗ってしまわれた館長ですが
cafe GIULIAに集まるalfistaにとっては
ボクの存在以上に無くいてはならないお方です。
館長を通じて知り合った方々が
足繁く通って下さり、cafe GIULIAは何とか頑張っております。
今度は、羊羹3cmの厚さで切りますね。
1.2cmじゃ物足りないですね。
さっき、1.5cm頂戴しました。