2月8日
この一週間を振り返る。
3日は、アルバイトの”料理教室”があって、甲府まで遠征した。今回のメニューは地鶏の簡単スモークにした。 レシピを作っていたとき”鳥インフルエンザ”のニュースが流れていたが、それほど大きな問題では無いのか?と簡単に考えていた。 ところが日を追うに連れて、騒ぎが大きくなり僕は迷ったが、すでにレシピは担当者の方に送ってあったので 今更内容を変えられないでいた。
塩胡椒した鶏肉を串に刺して段ボール箱の中に吊し、下から”スモークウッド”を使って小一時間燻煙に掛けて、フライパンでソテーして サラダを添えて出来上がりと言う簡単な料理です。今回はTAROCのYoshidaさんも教室に来ていただき、燻煙を掛けている小一時間の間 ”ワイン”に付いての講義をしていただきました。ギャラ無しの”友情出演”でしたが、快く引き受けてくださって、生徒の皆さんも 盛んに質問をしての有意義な時間となりました。試食も美味しかったですね。
Yoshidaさんとはもう一つ目的があって、甲府のお隣双葉町の洋菓子店に行く約束をしたのでした。 この洋菓子店は、二人の共通の知人が昨年12月にオープンさせたお店なのです。『スタジオ スイーツ』と言う名前です。オーナーでパティシエの 大森さんは、銀座の”レンガ屋”や逗子の”ラ・マレ・ド・茶屋”のシェフ・ド・パティシエを勤めた方で、腕はピカイチ、センスも抜群、 そして職人と云う凄い方で、僕は大森さんの作るお菓子の大ファンです。
何を隠そう、僕たちの結婚式の時に飴細工で飾った立派なウェディングケーキを作ってくださった方なのです。このとき列席くださった 方々からケーキが美味しいと絶賛され、僕たちも誇りに思った事が忘れられません。大森さんの作る洋菓子は、曖昧さがありません。 しっかりと筋の通った、完成度の高い洋菓子です。”テキトー”な逃げは無く、ご自身も仰っておりましたが、『感動していただけける 物を作ることが、僕の目標だ』
皆さん、交通費を掛けてでも行く価値はありますよ。是非出掛けてください。中央道韮崎インターを出て右折、一つ目の信号機を右折、ブドウ 畑を抜けて中央道を越えて”竜地”と言う交差点の手前右です。インターからは7分くらいでしょう。月曜が定休日です。TEL0551-28-6366 よろしくお願いします。

洋菓子を買った僕らは、そのまま蓼科のアジトに向かった。
アジトは凄い雪に埋もれていて、駐車場や玄関までの雪かきで大変だった。夜はいつもの様に懐メロ大会になって、Ayaちゃんや修ちゃんも 加わり夜も更けていった。うかつだったと思ったのは、翌朝僕のキャラバンのエンジンが掛からなかった事。キャラバンはディーゼル車で 燃料の軽油は低温下では凍ってシャーベット状になりエンジンが掛からなくなってしまう。これを防ぐには、雪国などの寒いところや高速にある ガソリンスタンドで給油する必要があった。過去にVWゴルフのディーゼルで嫌と云うほど経験していたはずなのに、翌朝凍って大変なことに なった。問題はこれだけでは無かった。Ayaちゃんのジムニーもエンジンが掛からなくなってしまった。僕のキャラバンよりも 遙かに重症で、かかる気配が無かった。どうやら燃料が来ていないようだった。寒いとは恐るべしと痛感した日だった。
しかし、一面雪に覆われた蓼科はやっぱり綺麗だった。深く息を吸うと胸が痛くなる。冷えた空気で肺が痛いのだ。
夜空の星は恐怖感を覚えるほど無数に有って、キーンと耳鳴りがするほど静かだった。駐車場脇にある白樺の木は、時折”パキンッ”と音を 立てて、静けさの中に一瞬緊張感をもたらせる。深夜になって静かに雪が降り始め、枯れた木々に美しい雪の花を咲かせてくれる。
雪の夜は昔を上手に思い出させてくれる。酒のせいも有るだろうが、懐かしい人に逢いたくなってくる。春、雪解けは一切を隠していた 白いベールを徐々に解かして、埋もれていたゴミや忘れていた現実を見せる反面、春の喜びと旅立ちの季節に一寸寂しくもなる

修ちゃん一家が箱根に遊びに来た。蓼科に比べたら遙かに暖かい箱根だ。みんなで”レーシングパレス”に行った。 僕も実はここを訪れるのは初めてで、先月予定していたTAROCの新年走行会の目玉として、ここを予定していた。 ところが、当日は雪の影響で新年走行会は中止になった。もう一つの目玉だった、御殿場のカジュアル中華のお店にも 修ちゃん一家を誘って美味しいランチをいただいて来たので、今日は大満足でこの晩酌タイムを書いている。
我が家は、食の好みが全く同じで、家族全員お気に入りのお店が同じなのは嬉しい。御殿場駅前の”たから亭”は、味も もちろん良いのだけれど、僕はここで働くサービス係の娘達が好きなのだ。好きとと言ってもスケベオヤジの下心で言っているのでは 無いですよ。心地よいサービスをさりげなくしてくれるので、食事も一層美味しくいただけるのだ。
でも、困ったことに家の子供達は何度この店に行っても、同じ物しか注文しない。息子は”ジャージャー麺”娘は五目チャーハン。 決まって同じ物を注文しては、二人で分け合って食べている。「今度は他の物も注文して見ようよ」と帰りの車の中で言ったら 「そうだね、じゃあ僕は五目チャーハン」、「私はジャージャ−麺」
・・・・・・
解って無いな。
話をレーシングパレスに戻します。 ここはレースカー、ラリーカーを中心に展示されている自動車博物館で、河口湖自動車博物館の系列だ。大きな駐車場には戦闘機が”駐車” されていて、この時期週末しか営業しないらしく、日曜日のこの日は2〜3台の車が停まっているに過ぎなかった。入場料は大人\1.000、 子供\500、安いのは助かる。入り口には見事なプロポーションの”キャンギャル”の顔出し板があり、観光地らしい雰囲気に包まれる。 館内は驚くほど寒かった。倉庫の中に車が展示されている感じで、せっかくの名車もなんだか魅力半減と言った感じだ。 アバ美の様に計算された照明や独特の”雰囲気”とは正反対で、展示車両の多さには驚いたが、”見せる”工夫と寒さに参ってしまった。 それでも、何時か行った”那須自動車博物館”よりはこちらの方が魅力的で、もう一度訪れたい気持ちになった。 僕は富士スピードウェイのファンで、過去にもいくつかのイベント(ジムカーナが多かった)にも参加していたから、この辺りの ”レース村”の雰囲気が好きだ。展示車両には富士スピードウェイで戦ってきた”グラチャンカー”もあって、青春の思い出が 蘇る。TSのサニーも懐かしい。フォーミュラーも数多く展示されていて、トイレの脇には”セナ”のコーナーもあり、ロータスの 二台とマクラーレン、ウィリアムズもあった。振り向くとルマンカーもある。通路にはラリーカーが展示されていて、いすゞの ジェミニ、アドバンカラーのRR-Zが懐かしかった。フェラーリ美術館やアバルト美術館に行くと、凄い車ばかりなのでため息だけになってしまうが ここは懐かしさや夢、あこがれがぎっしり詰まった空間だった。タルガフローリオなどの歴史ある公道レースで活躍した名車も有ったし 往年のグランプリカーも良い状態で展示されていた。そしてもう一つの驚きは、ここの車をメンテナンスしていらっしゃるのが あの”中沖 満”さんだと言うこと。阪納さんの時にも書きましたが、わたびきモータースで塗装一筋に35年お勤めになって、 レストア界にこの人あり、と言わしめた方です。氏の塗装に関する講座はオールドタイマー等にも執筆されておりましたので ご存じの方もいらっしゃるでしょう。僕は残念ながらお会いしたことは有りませんが、何時かお話がうかがえたらいいなと 思っています。いのうえこーいちさんがお書きになった『クルマ好きだったらこんな街で暮らしてみたい』”御殿場自動車生活”に 晩酌タイムでもおなじみの方々が紹介されていますので、機会があったら読んで見てください。箱根、御殿場で自動車好きをするって 本当に楽しいですよ。

16日
バレンタインディを二日も過ぎていると言うのに、息子を訪ねて同級生がチョコレートを置いて行った。 数的には大したことは無いが、毎年くれる女の子が数人いるのが悔しい。息子は小学校4年生だ。 僕が小学生の時にはバレンタインディの存在を知らなかった。世間にはそんなやりとりが有ったかも知れないが 僕には2月14日にチョコレートをくれる人はいなかった。チョコレートが未だ貴重な時代だった。・・・・って、そんな訳 ねーだろ。
今更チョコレートなんか欲しくは無いが、心ときめく事も無くなった。

生活の乱れを改善して健康な身体と健全な精神を作る為?僕は毎月血液検査をしている。 血糖値、体脂肪や体重も多いに気になり、 丈は変わらなく胴回りが大きくなって行くジーンズもこの辺でストップしたいと思っている。 血液検査の後、医師から診察を受けるのだが血圧と脈拍の計測以外には何も行わない。誰でも出来そうな診察で しかもこの医師は何も喋らない。こちらが質問しても何も喋らない。もうかれこれ6ヶ月が過ぎようとしているが この医師の診察は同じ事の繰り返しで、血圧の数値を言うだけで、朝一番に調べた血糖値と一月前に調べた血液検査の 結果を小さな声で呟いているだけだ。通い初めて直ぐの時、僕は医師にクレームを付けた。看護士の方にも予約の意味を 聞いてみたが、朝10時に予約して直ぐに血液検査。このとき血糖値などは30秒も有れば解ることだし。問題の医師の診察まで 楽に2時間を待合室で過ごすことになる。先月は待合室に数名の患者が残され、僕は待って待って待ち続けたがついに名前を呼ばれる 事は無かった。「未だですか?」のモーションの後、ようやく名前を聞かれた。周りにはもう誰もいなかった、12時をとうに過ぎていた。 僕は完全にその日の診察リストから外されていた。 その日も血圧を測り、脈をとり、朝調べた血糖値を読み上げるだけだ。僕の血糖値は100〜110の成績で、ヘモグロビンの値も 5%代だから、医師から誉められても良い数値だと思うし、体重も5kg減してウェストだって5cmは細くなった。 栄養士の美人先生だったらキット誉めてくれるに違いないが、成績の良い患者は、栄養士の先生と会える資格は無い。 何が言いたいかというと、16日の検診の時もそうだったが、朝9時30分に来てくださいと言われ、最初の5分で血液検査が 終了し、紙コップ片手に検尿しても10分も有れば、全ては終了してしまう。なのに、散々待合室で待たされ血圧と脈の為に 2時間も待たされるのは、合点がいかない。三谷幸喜の”ありふれた生活”240ページを読破しても未だ時間が余るのだ。 待合室では毎回新たな被害者が生まれ、看護士に声を荒げて講義する人が絶えない。お年寄りは「処方箋が欲しいから・・・」と 病院側の扱いに耐えて通っている。高い社会保険料を給料から持っていかれ、高い医療費を支払い、処方箋を持ってお隣の薬局に行き 薬局で長い時間待たされ、言い値で薬を買わされと言う踏んだり蹴ったりの時間を間違いなく毎月過ごすのは、もうそろそろ やめようと思う。保険料は拒否できないが、健康でいれば、あの人間味の無い医師と会わなくて済む。高い薬も買わなくていい。 じっくりと時間を掛けて本を読めるのは良いが、そのために犠牲になる時間の長さよ・・・・。そう言いながら、古本屋で次回の 検診の為に本を仕入れて来る自分が情けない。来月22日、御殿場富士病院の待合室で江藤淳の”妻と私”を読んで涙している オヤジがいたら、それは僕です。皆さん健康でいてください。

19日
バッテリーが上がった。一週間で二度もバッテリーを上げてしまったので、交換を決意した。ここのところ箱根は天気も良く 暖かい日が続いているので、ミジェットに乗る機会が増えて行った。箱根と御殿場の間には乙女トンネルが有る。トンネルで ヘッドライトを点灯させて、消灯を忘れてしまい、今週は二度もバッテリーを消耗させてしまった。僕の元に来てから一度も バッテリーは交換していなかった割りに、元気に発電してくれていたのだが、この春3回の充電に能力低下が著しく ついにバッテリーの新調に踏み切った。40B19Lは軽自動車と同じようだ。御殿場まで買い物に出ているカミさんに電話を してホームセンターに寄って貰うように頼んだ、ミジェットの維持費は僕の小遣いで賄うのが約束だから、 出来る限り出費は抑えたい。値段を聞いたら¥2.480なり。安い。え〜、軽自動車のバッテリーってそんなに安いの? そりゃ容量の違いは有るだろうけど、普通車のって凄い高いよね。以前ゴルフに乗っていたとき、その十倍以上は したような記憶が有るけど。皆さんバッテリーって最近換えました?セルモーターの回り方が良くなりました。 一寸したリフレッシュですね。

28日
朝起きたら、ひどい二日酔いだった。時計は8時を過ぎ子供達は学校に行った後だった。 夕べのことは覚えていたが何故下着だけで寝ていたのか・・・何時に寝たのか・・・。僕はソファの上で眠りについたらしい。 3時頃バッテリー切れで眠ってしまった僕に「布団で寝なさい」とカミさんが注意したらしい。訂正しよう、夕べの事は覚えて いなかった。WOWOWから録画した、桑田佳祐のライブを22時頃から見だした。新しいスピーカーを購入し嬉しくてかなり大きな音を 出して楽しんでいた。ライブは「DISCO&SOUL」と言うタイトル、僕のような40代のおじさんには涙がチョチョギレル程懐かしい曲が 次から次へと演奏される。MEGAMIKOのBGMと選曲が似ているので、酒の量が進んでしまった。約2時間30分、勝手に身体が動いて 僕はもうコンサート会場に居るような錯覚に落ちて、汗ばみながらグラス片手に呑みまくり踊り狂った。カミさんも弾けていた。 大したもんだと関心するのは、我が子どもたち。あれだけの音量と騒がしいダンスが直ぐ隣の部屋で行われているのに しっかり熟睡しているのだから。
僕の二日酔いを後目にカミさんは酒が残っていなかった年齢差を感じる瞬間だ。 「どうする?出掛ける?」外を見れば快晴。「せっかくの休みだ、鎌倉にでも行こうか?」話は決まった。 てきぱきと準備をして僕らは出掛けた、桑田と加山雄三のCDを持って。 道は空いていて1時間30分も走っただろうか鎌倉に到着した。小中学生の姿が目立った。 こんな時期に?修学旅行?相変わらず頭は痛かったが、お腹が空いてきたのが 11時頃だった。鎌倉に来るといつも行きたいと切に思っているのが『BUNBUN』と云う名のティールームだ。 税務署の側だと言うことは、雑誌の記事で読んで解っていたのだが、税務署が何処に有るのかが解らない。もう3回ぐらい行けず終い で、今回もミジェットを走らせたが、見つからなかった。税務署の場所を誰かに尋ねれば問題は解決するのだろうが 根っからの”裏路地好き”な僕は、横丁に入るとその魅力に填り本来の目的を忘れてしまう。昨日も”ハワイアンハンバーガー”の お店が気になり、結局そこに入ってしまった。佇まいと雰囲気は抜群にいい、 \1.000もするハンバーガーだったが、僕のクチには合わなかった。と言うより 二日酔い状態で食べる物ではなかった。すっかり気持ち悪くなった僕らは、車を駅前のパーキングに入れ、裏路地や横丁の散策を する事になった。小町通りは平日だと言うのに結構な賑やかさで、普段は興味も持たない陶器やさんなんぞを覗いて時間をつぶしていた。 人通りの少ない路地に入ると、JAZZが聞こえてきた。黒い外壁が格好いいお店が現れた「ミルクホール」。中に入りたかったが、さっき巨大ハンバーガー相手に 格闘した後だったので、外から雰囲気を楽しむだけにした。カミさんと今度は此処で食べようと決めた。 路地を進むと床屋があった。「キャー」と言う悲鳴で振り向くとカミさんが笑っていた。そこには真に恐ろしい光景が展開されていた。 趣味が悪いんじゃない?洒落のつもりかも知れないけど、見ていて気持ちいい物じゃ無いね。話は少し違うけど、僕の楽しみの一つに 旅先での床屋さん巡りって言うのが有るんですね。知らない土地に行って、とりあえず床屋さんに入って散髪やひげ剃りなんぞを お願いする。北は北海道から南は三重県まで(笑)結構行きましたよ。岩手県の床屋に行ったとき、偶然でしたがそこの奥さんが 僕の母親の幼なじみだった事があり、うちに帰ってそんな話をしたら、懐かしがっておりました。知らない土地で床屋さんに入ると おかしな展開になって面白いものです。名古屋の床屋さんでは、カミさんに逃げられ探し歩いて居る男を演じたり。時には演劇青年になったり 、まあ悪意は無いのですが二度と行くことは無い床屋さんで、本当のような嘘を付くと結構楽しいです。最近は無いですね、そんなことも。 男の人は風俗とかに行くと嘘ばっかりなのでしょうね。それと同じですよ。
今回路地での大発見は、これだけでは無かった。ジャックダニエルなスーパーカブだ。 ご覧の通り、車体にジャックダニエルのラベルを貼っているのだ、貼り方に規則性は無くいったい何枚のラベルが貼ってあるのかも 解らない。存在感は凄くあった。出来たら走っている姿を拝みたかったが生憎オーナーは見あたらなかった。付け加えるなら ジャックダニエル号を発見したのは例の床屋の前だ。この床屋のマシンかも知れない。生首とは別にジャックダニエルの空き瓶が 二本置いてあった。そしてもう一つの発見は、”チェリオ”。知ってます?”チェリオ”。清涼飲料水ですよ、僕中学の時これに 填ってました。学校帰りのパンやさんでいつもこれとホモソーセージと甘食パンを好んで食べていました。甘食パンって知ってます? 傘の形ですよ。僕らは良く小振りなオッパイに例えて手のひらに乗せて盛り上がってました。ホモソーセージは店のストーブで焼いて 食べるんですよ。 今食べたいとは思わないけど、中学生の僕は、これが好きでした。ドクターペッパーも好きな飲み物でしたが、続けて飲むと 体調を崩します。塾の帰り道、肉屋さんでゲソフライを買って食パンに挟んでもらいソースのリクエストをして駅前の道を 歩いていました。京王線の北野駅がホームグラウンドです。今は区画整理の影響で昔の面影は有りませんが、小さな寂しい駅でした。 住宅地が増えて人工が膨れ上がったこの町には、もう僕の帰る場所は有りませんが、時々夢の中に昔の北野駅が出てきます。 そんなときの僕は洟垂れ小僧なのです。
話は、またまた逸れますが僕の初めての車は軽トラックだったことは既に書きました。 次に乗ったのは、いすゞの117クーペでした。真っ赤なXCです。もちろん丸目。SUのツインキャブは寒い時期には苦労しました。 117クーペを買って納車された翌日、初めてのドライブが鎌倉でした。当時つき合っていた彼女と友人カップルのスカイラインGTX の二台で行きました。納車の翌日と言うこともあって、安全祈願にと鶴岡八幡宮に立ち寄り交通安全のお守りを購入。 駐車場から出て少し走った鎌倉警察の前で正面衝突をしました。女子大生が運転するカローラでした。警察には”お立ち”の 警官も居て、直ぐに証人は現れ青で直進の僕と反対車線の右折の女子大生のどちらに過失が有ったのかは一目瞭然でした。 女子大生もそれを認め、けが人も居なかった事から示談になりました。残念ながら僕の117は自走出来る状況では無く。 近所のGSで預かってもらい、家に帰ると直ぐに女子大生の自宅に電話します。電話に出たのは父親でした。本人との交渉は 一度もさせては貰えず、父親は娘は悪くはないの一点張りで埒があきません。そこで保険屋に相談すると、交差点内では 0対10の過失は認められない、と言うことで2対8の結論が出て、カローラの修理代金の2割りを負担することになりました。 僕の117はウィンカーやヘッドライトの交換とボンネット回りの板金塗装で10万程でしたが、彼女のカローラは50万以上の 修理代金。向こうから8万を支払ってもらい僕からは向こうに10万以上を支払いましたが、僕には納得のいかないお裁きで、 今でも鎌倉に行くとそのことを思い出します。
ハンバーガー屋さんで鎌倉の情報誌を見ていたら『BUNBUN』が紹介されていて、裏路地を散策した僕らは、BUNBUNを目指します。 オーナーの小木曽さんは、カーマガジンやTipo等の自動車雑誌にも時々紹介されるエンスーで、ランチアアウレリアにお乗りだ。 ”湘南ヒストリックカークラブ”の事務局もかねたティールームに行くのだから一寸心も躍り緊張した。 小さなお店はよくよく探さないと通り過ぎてしまいそう。店の前には運良く一台分の駐車スペースがあり。一寸アクセルをよけいに踏んで ご挨拶代わりにミジェットのキュートな車庫入れが始まる。店にはいると奥様らしき女性とカウンター内から「いっらっしゃいませ」の 元気な声。僕は軽く会釈をして一番端の席に着きます。今月のおすすめの”ベトナム紅茶”を注文し、カウンター前の本棚を見る振りして マスターのお顔を拝見。「あのぉ、この本見てもいいですか?」大して興味もないイギリスのガーデニングの本を持ってマスターに 話しかけると「新しいのありますよ」と、カーマガジンとNAVIをわざわざ別の所から持ってきてくれた。僕らの他に数名のお客もいて 少し忙しそうにしている。カミさんの前にはケーキも運ばれ、美味しい紅茶をいただきながら店の雰囲気に少し慣れて来た頃、 本棚に行くと「内装の赤、いいね」と言ってきた。そこから僕らの話は始まり、ミジェットに乗ってALFAROMEOのジャンバーを 着てるなんて?おかしい奴だ。と思ったことや、大磯で行われる”湘南ヒストリックカークラブ”のジムカーナに 参加しないか?とか、少しの時間だったが二日酔いもどこかに行ってしまうような、楽しい会話が続いて僕らはBUNBUNを後にした。 「今度は、ALFAで来てよ」と優しい言葉を掛けられ、午後の日が湘南の海にキラキラを輝いている風景を眺めながら箱根へと 帰ってきた。気温も下がり少し寒くなって来たが心の中はベトナム紅茶で暖かくなっていた。